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我慢していれば幸せになれるという考え方は間違い!―自己否定から解放される方法

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不安や気分が落ち込んでしまう時、誰かに頼りたくなることもあると思います。

私はかつて、【我慢すればいつか幸せになれる】【努力を続ければ必ず報われる】と信じていました。ですが、それは違うことに気づきました。

精神的な健康を保ちながら生きていくためには、他人の意見に振り回されることなく、自分の気持ちを大切にすることが大事だと感じるようになりました。

自分の気持ちを無視し、他人の期待や考えに合わせることは、我慢していることに繋がります。

そして、その我慢がさらにストレスとなり、気持ちが沈んでいくことを経験してきました。

前回、我慢していることや無理をしていることが、どれほど自分に負担をかけているのかということについてお話ししました。

精神疾患や発達障害を抱えた私たちが、自分の感情や意見を抑え込み続けることが、いかに心身にストレスを与えるかを改めて考えるきっかけとなればうれしいです。

 

「なり心理学」とは?


「なり心理学」とは、他者の期待や顔色をうかがうことをやめて、自分の感情や意見を大切にすることを重視する心理学です。

この本では、「誰かに許可をもらわないと進めない」「自分を犠牲にして他人に合わせることが習慣になっている」状態が、どれほど自分を苦しめているかについて触れています。

私たちが何かをするとき、「これをして誰かに喜んでもらいたい」という気持ちは大切ですが、

まずは自分がどう感じているのか、どうしたいのかを大事にしないと、心がどんどん疲れていくことに気づかされました。

それでは気づいたことをご紹介していきます。

「我慢すれば幸せになる」という考え方は間違い

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「周りに嫌な人がいるけれど、我慢していればいつか変わるはず」や、「私はいつも頼まれてばかりで仕事が増えているけれど、私が頑張れば…」と考えてしまうことがあるかもしれません。

しかし、このような考え方は、自分の感情を無視して、他人の期待や意見を優先させることから来ているのではないでしょうか?

例えば、「私は○○と感じるけれど、嫌われたくないから言えない」や、

「こっちの服が好きだけれど、友達が違う服を勧めてきたから、仕方なくそっちを着ていこう」など、自分の本当の気持ちを後回しにしてしまうことがあります。

実は、これらは「誰かに許可をもらわないといけない」状態に陥っていることに他なりません。

私自身もかつては、自分の意見を他人と合わせていたことで、自信をなくし、動けなくなってしまうことがありました。

自分の感情を優先することは簡単ではない

「感情を表現するのは怖い」「いきなり我慢をやめると、相手に変に思われるのではないか」「自分の気持ちに自信が持てない」という気持ち、分かります。

私も同じように感じてきました。ですが、自分の感情を無視して生活し続けることが、心の健康にどれほど影響を与えるかに気づくべきです。

自分の気持ちを伝えることは、大切な一歩

我慢して行動しているとき、実は周りの人はあなたが無理をしていることに気づいていないかもしれません。

例えば、誰かに頼まれて家事をしている時、あなたはその人が手伝ってくれることを期待しているかもしれませんが、

相手は「自分がやりたかったのだろう」と思うことがあります。

このように、無理して行動していることを伝えずにいると、状況は変わらず、あなたが抱えるストレスも続いてしまいます。

では、どうすればよいか?

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行動の意味づけを変え、自分の選択を大切にすることです。

自分がどの選択をしたら幸せになれるかを考え、その選択を尊重することを心がけてください。

そして、少しずつでも自分の感情を表現することを大切にしていきましょう。

最初は難しいかもしれませんが、「こうしたかった」「あの時こう感じた」と、過去の自分の感情をノートに書き出すことで、

自分の気持ちを整理することができます。それを積み重ねていくことで、少しずつ自分の感情に自信を持つことができるようになるはずです。

自己否定の認識を変える

自分の気持ちを無視して過ごしていると、自己否定が強くなりがちです。

しかし、「自分なんて」と感じる環境や人間関係に身を置くことで、自己肯定感を下げ、ネガティブな思考に陥りやすくなります。

自分は幸せを求めていい存在だということを、忘れないでください。

自分の思考をポジティブな方向に向けることは、あなた自身の選択であり、心の健康を守るためには非常に大切なことです。

心配しすぎも自己肯定感に影響

他人のことを心配することが優しさだと感じているかもしれませんが、実は過度に心配することが、自分の存在価値を高めようとする行動になりがちです。

また、心配される側も、「自分はできない人」と思われてしまうことがあります。

ですので、相手の状況を決めつけるのではなく、相手の気持ちを尊重し、無理に心配しすぎないように心掛けることが大切です。

 

自己肯定感を育むために実践すべきこと

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自分の感情を表現することの大切さ

自分の感情を抑え込み、他人の意見に流されることをやめるには、まず自分の気持ちをしっかりと表現することから始めましょう。

精神疾患や発達障害を抱えていると、感情を表現することが怖いと感じることもありますが、少しずつ練習していくことが重要です。

我慢することをやめる

「我慢すればいつか報われる」という考え方を改め、無理をしない選択をすることが大切です。
「周りの期待に応えなければならない」という気持ちを手放し、自分が本当にしたいことを選ぶことが、自分を大切にする第一歩だと感じています。

過去の自分を振り返る

自分が過去に「こうしたかったのにできなかった」という感情を振り返り、それをノートに書き出してみることで、自分の気持ちを理解し、感情を表現する練習をしてみましょう。
これが、自分をより理解し、他者との関係も改善するための第一歩となります。

自己肯定感を高める

自分がどんな状況でも「私は幸せを感じる権利がある」と認めることが、自己肯定感を高めるためには欠かせません。
私たちには生きる価値があり、無理をして他人に合わせる必要はないのです。

 

まとめ

自分の気持ちを優先し、自己肯定感を高めることは、精神障害や発達障害を持つ私たちにとって、よりよい生活を送るために必要なことです。

自分の感情を無視して他人に合わせることから解放され、自分自身を大切にすることが、最終的に幸せに繋がると信じています。

もし、この内容に共感し、もっと自分を大切にしたいと思った方は、ぜひこの本を読んでみてください。

自分の感情を表現すること、そして自分を大切にすることが、どれほど重要かを教えてくれる一冊です。


 

  • この記事を書いた人

hikari

hikari精神疾患7年目│30歳後半の女性ブロガー 精神障害開示で就職活動してみた メンタル回復するために300冊以上の本を読破

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